税理士の浦井です。
先日、農業をするため一家で秋田県に移住した幼馴染に35年ぶりに会いに行きました。小学生時代、毎日遊んでいた友達で、家族ぐるみのお付き合いをしていましたので、本人はもとよりご兄弟との再会にも感慨深いものがありました。
移住前には、ご両親にも大変お世話になっていたため、是非再会したいと思っていましたが、数年前に他界されたとのことでとても残念でした。
私がこういうお仕事をしていることもあり、相続で揉めたエピソードを語ってくれました。
親が取得した2万坪にもわたる広大な農地に、ご子息3名がそれぞれ家を建てていました。相続にあたり、その土地を3名それぞれに不満が無いよう分筆することになりました。全員の土地が接道義務を果たせ、かつ不公平感の無い分筆を要することになります。面積的なものも重要ですが、「この木は絶対私が相続したい」「この平な部分は私が欲しい」等、大自然の広大な土地の分筆ならではの揉め事があったとお聞きしました。
兄弟間で、それぞれの主張が強く、ご両親が健在の時には考えもしなかった兄弟喧嘩になったとご長男が語ってくれました。話を聞くまでは「こんな広大な土地の相続で何を揉めることがあるのだろうか?」と思っておりましたが、話を聞くとそこは各人の想いが強くあることを理解しました。
仕事上、経済的なことでの揉め事を見る機会は多かったですが、今回の一件で、その背景には実は経済的なことを超えた各相続人の想いなんかも根強く関係しているかもしれないことを実感しました。
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